もっと知ってほしい、補聴器のこと
当店・補聴器のラビットは「補聴器専門店」です。
日々、お客様からお寄せいただく「補聴器に関するさまざまな疑問」をまとめました。
補聴器購入前の質問
- 鼓膜が無いので、補聴器を使用しても聞こえないですよね?
- 鼓膜=音を聞き取る器官ではありません。
鼓膜は「音を40デシベル大きくする器官」です。鼓膜が無いことによって音が聞こえないのではなく、鼓膜が無いことで音がものすごく小さく聞こえているのです。
耳の測定を行い、耳の神経(内耳にある蝸牛の神経)が残っていれば補聴器の使用により再び聴こえる可能性はあります。
まずはあきらめずに一度、測定にご来店ください。
- 最近、祖母の耳が遠くなった気がします。
- 聴力の問題か、認知症かはっきりさせましょう
話しかけても反応しない、返事がない、という場合に「難聴で聴こえていないのか」あるいは「認知症で聴こえているけど理解できていないのか」を明確に判別する必要があります。
どちらにしても早めに医療機関を受診し、適切な対応をとることが進行を食い止めるのに重要です。
- 病院で「年相応の聴力」と言われたが、放置してよいのでしょうか?
- 年相応=聴こえている、ということではないです。
年齢とともに聴力が衰えてくるのは事実です。
ですが、補聴器を使用して若いころ並みに聴こえるようにする方がより暮らしやすくなります。
- 聞こえにくいのは片耳だけなので、片耳だけ購入でよいのか
- 両耳での使用を推奨しています。
片耳だけで補聴器を使用すると問題ない側の耳の聞こえが悪くなる可能性があります。両耳着装して左右の補聴器でバランスを取りながら使用することを推奨します。
補聴器購入時の質問
- 補聴器購入前に耳鼻科の診察は必要ですか?
- 診察の有無にかかわらず補聴器はお作りできます
補聴器作成のガイドラインとしては、一度耳鼻科にて診察を行ってから補聴器をお作りすることを推奨していますが、絶対ではありません。ただ、聴こえの原因が外傷性のものなどの場合もあるので、他の疾患が無いことを確認する意味で受診されるのは良いことです。
補聴器のラビットでは、耳鼻科での聴力測定結果に合わせて当店での聴力測定を行えますので、通院前でもお気軽にご相談ください。
- 本物の補聴器と補聴器風機器の見分け方は?
- 重要なのは「管理医療機器認証番号」です。
正式に補聴器と名乗れるのは薬機法で定められる補聴器としての基準を満たしたもののみです。補聴器には必ず「管理医療機器認証番号」があるので、これを確認しましょう。
また、補聴器は「消費税の課税対象外=非課税」です。補聴器本体の購入時に消費税を請求されたら補聴器でない可能性があります。
- 通販で補聴器を買ったが、なんだか頭痛がする
- 購入したものは調整がしっかり行えるモデルでしょうか
購入時に聴力測定を行わずに使用するタイプのものは音域・周波数ごとに調整を行っていない可能性があります。
また、「補聴器風」の物も多く、すべての音域・周波数の音量をただ増幅しているだけなので、上げる必要のない音が大きく聴こえすぎるため頭痛の原因になるようです。
*よくある補聴器風の機器で「集音機」や「助聴器」があります。手軽な価格ですが、補聴器とは全くの別物です。医療機器でもありません。
- 補聴器のメーカーや種類が多くてどれを選んだらよいのかわからない
- 世界6大メーカーのものであればどの機種も優秀です。
補聴器メーカーの「フォナック、オーティコン、シバントス、GNリサウンド、ワイデックス、スターキー」の6社が世界6大メーカーと呼ばれています。これらのメーカーから販売されている補聴器であればどれも性能的に満足が行くものなので、デザインや機能などでお選びいただけます。
当店では「スターキー」の補聴器を中心に紹介しております。見た目も目立ちにくく音質もよいため、幅広い年齢層の方にお勧めしています。
- 安い補聴器と高い補聴器で、性能が違うのですか?
- 廉価なモデルでは性能・機能が限定されています。
補聴器は廉価なものでは5万円程度から販売されております。
しかしながら、廉価なモデルではすべてのかたの聴こえに対応することは難しく、また、性能や機能が限定されています。 - 価格帯と性能の差について「補聴器の性能と価格差について」のページにて詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
補聴器購入後の質問
- 持っている補聴器の装用感が悪く、違和感がある
- 補聴器が耳・耳あなの形状に有っていない可能性があります。
耳の形や耳の穴の大きさは人それぞれですので、耳型を作り細かく調整しないと身体の一部としての機能が発揮できません。
当店ではお客様の耳に合うまでしっかりと調整を行います。
- 音は聞こえるようになったが、会話の意味が聞き取れない
- しっかり聞き取るには高音域の調整が必要です。
言葉の意味を聞き取る際には高音域の聴こえが重要になります。
普段はあまり意識しない音域ですが、人の声は思っている以上に高音域を多く含むため、意味が分かるように聞き取れるよう調整します。
- 補聴器から「ガーッ!」「ピーッ!」という音が鳴り、不快です。
- 調整がうまくいっていないことが原因です。
低音域~高音域までバランスをうまく調整することで解決できます。
また、耳あなへの収まり具合によりハウリングを起こしている可能性もあるため、フィッティング調整をおすすめします。
「今まで問題なく使用していた補聴器から突然おかしな音が聞こえだした」という場合は再調整を行いますのでお申し付けください。
- 何度も補聴器を買い換えましたが、やっぱりよく聞こえません
- 「弁別測定」で聴こえ方を事前チェックできます
補聴器を購入する前に「補聴器を使うとどこまで聴こえるようになるか」を調べる「弁別測定」が行えます。
弁別測定を行ってから補聴器を調整・製作することで正しい聴こえに導くことができます。
- 購入後のメンテナンス、調整もお願いできるのでしょうか?
- クリーニング、調整、効果測定など、対応します
補聴器は眼鏡や義歯などと同じように、一人ひとり丁寧に調整をしながら身体の変化に合わせて継続使用する医療機器です。
使えるようになるまでも、そして使えるようになってからも身体の一部としてご利用いただくためのサポートを提供します。
- 新しい補聴器に買い替えたいが、再測定など面倒ではないか
- 調整データを新しいものに移行できる機種もあります
当店でお勧めしているスターキー製の補聴器であれば、現在お客様がご利用中の補聴器の調整データをそのまま新しい補聴器に移行することができます。その後、再測定と微調整を行い、比較的短時間で新しい補聴器に乗り換え可能です。